ふたことにっき

地方大学生のながめのつぶやきです。過度な期待はなさらぬよう。

10月11日 星雲秋月

なんだかいつの間にか夏休みも終わり、サボりにサボった誰が見ているかもわからないブログを今再び綴っています。お久しぶりです。

 

外はすっかり寒く、星空はすっかりキレイで、お月様もくっきりと美しく、本当に深夜徘徊がしたくなる季節になってきました。空気は刺すように冷えていますが、肺に入ってくるそれはなんだかぬるい体に刺激を与えているようで身が引き締まります。それと同時に緊張感も少し。心地よいです。冷やし中華とかつけ麺の麺とかもこんな気持ちなのかな。

 

さて、なぜブログ更新を思い立ったかっていうと先週の講義で面白いお話を聞いたからであります。

 

主に今住んでいるところ、鶴岡の歴史、文化などをご教授いただきました。ここ鶴岡には有名な山が二つほど存在します。

一つは鳥海山。標高2236m。日本百景の一つ。庄内富士とも呼ばれる。周辺に付随する山がないので、一つ荘厳とそびえる山。

一つは月山。標高1984m。降雪がすごく、その雪解け水で水田を潤す。周辺に様々な山々が存在し、それらが一体となり形成する山岳風景は圧巻。

 

った感じのことを教わったような気がします。そいでこれらの山々が地域に与えるのは天候のみではありません。山岳信仰の一環として「お山が見ている」っていう言葉があるそうです。

 

これはお山(先ほど述べたような山)が常日頃、自分たちの所業を見ているよ、お山さんが見ているところで非道なことはできないよ、だからちゃんと誠実に実直に生きようっていう思想を表した言葉だそうです。

 

お天道様の下でどうとかっていう言葉に似ていますよね。でも太陽ではなく山っていうのが鶴岡らしい。農業(稲作)が盛んな町ですから自然との生き方、付き合い方っていうのに関する考えっていうのは発展してくるのでしょうね。

 

そんな自然との距離がめちゃんこ近い鶴岡で生まれた詩人、吉野弘さんの作品「祝婚歌」っていうがあるんですが、これがとても胸を熱くしてくれます。

 

実直で、素直でなんだか自分が描く理想の関係を描写しているように考えます。

これは主に夫婦のことにスポットを当てているようですが、友達関係においてもこういうのが心地よく、自然体で接せられるように感じてならないのです。

 

大学に来て、様々な人に会い、気を使いながら生きていますが、こんなように尊敬の念を忘れず、でもゆったりと穏やかな心で人と向き合っても良いのだなと気づきなんだか豊かな気分になりました。

 

詩の最後に自然が描写されるのもいかにも鶴岡らしく、健やかであるように感じます。

忘れぬよう留めておきたい詩です。

 

そんな感動を感じたことがありました。素晴らしいことだなって思います。

来週もなんだか楽しみです。

 

久々にいっぱい文字を打ちました。これからガンガン寒くなって来ますね、今日はマフラーを出しました。あったかいです。今年もお世話になります…。湯船に浸かって寝たいな今日は。お休みなさい。

 

f:id:seimeicat:20161012001505j:plainまふらーが暖かです。 

新米を食いました。溶き卵はタッパーに。 f:id:seimeicat:20161012001511j:plain